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Dynamics 365 Business Centralの優れた機能(2)繰返注文機能

Dynamics 365 Business Centralの優れた機能(2)繰返注文機能

 

Dynamics 365 Business Central (以降、D365BCと略す)は中堅・中小企業向けのERPでありながら大企業向けERPよりも優れた機能が備わっています。そのようなD365BCの優れた機能をいくつか紹介しています。

定期的に同じ品目を同じ個数受注や発注するなど、良く取引される品目についてあらかじめ登録しておくことで、受注や発注の登録の際にそれらを選択して明細行に展開することができます。これにより、入力の負荷や入力間違いを軽減できます。

たとえば、品目Aを100個、品目Bを150個、品目Cを200個、・・・というセットでの受注が頻繁に発生するとします。このような時に「繰返販売ライン」の機能にて、品目Aを100個、品目Bを150個、品目Cを200個、・・・というセットの受注明細ラインを登録しておきます。

そして、顧客S社からこのセットの受注があった際に、受注登録を行う「販売注文」で先ほどの繰返販売ラインのデータを取得して明細行に展開することが容易にできます。以下に画面例を掲載します。

勿論、一部の品目で数量が異なる場合は上書き修正が出来ますし、一部の品目を削除したり追加したりも出来ますので、標準的な品目・数量で「繰返販売ライン」を登録しておけば、利用度を高められます。

「繰返販売ライン」と同様に発注データの登録で利用できる「繰返購買ライン」があります。使い方は「繰返販売ライン」と同様です。製造部品のBOMの構成品の発注の場合などで大いに役に立ちます。

このような繰返注文のラインを使用するほか、受注データや購買データのテンプレート(雛形)を登録しておいてそのテンプレートを活用する方法もあります。特に大企業向けのERPではこのようなテンプレート機能の利用が中心ですが、D365BCではテンプレートでの利用のほかにこのような繰返注文のライン機能も合せて使えるようになっていて選択肢が広がっています。

ERPの導入をご計画の際は、是非、D365BCをご検討ください。

ERPのメリット5選!業務パッケージと比較してみた

ERPは、いわゆる業務パッケージと何が違うのでしょうか。業務パッケージと比べたERPのメリットについて考えてみましょう。それによりERPへの理解は深まると思います。

① 対象業務の広さ
まずは、パッケージが対象とする業務範囲の広さです。多くの企業で共通に必要となる業務、つまり企業のあらゆる業務を1つのパッケージでまかなえるのがERPのメリットといえます。
業務パッケージでは、販売管理パッケージ、購買管理パッケージ、会計管理パッケージなど、業務ごとのパッケージを組み合わせることが必要です。複数のパッケージを維持管理することが必要ですが、ERPでは1つのパッケージの管理で済みます。

② 業務間での自動連携
業務範囲が広いことにも依存しますが、業務間で情報が自動連携されるため、業務パッケージ利用の場合のようなシステム間でデータ・インタフェースを用意する必要はありません。それにリアルタイムでの連携が実現できるのです。

③ マスタの一元管理
これも業務範囲が広いことにも依存しますが、基本マスタは一元管理され、業務で共通となり共有されます。業務パッケージの組合せの場合のようなマスタの更新を複数のマスタに行うというようなことも不要です。

④ グローバル性
多言語、多通貨対応、IFRS対応といったグローバルでの利用性、さらには、各国の法制度や商習慣への対応など、複数の国で同じERPを利用することも可能です。

⑤ 拡張性
システムの機能を決めるシステム用のマスタともいえるパラメータが多く用意されており、その設定で企業ごとに異なる運用に合わせることができます。
また、標準で用意されている機能で十分でない場合に、追加開発を行って補うことが比較的に容易に行えます。
インフラ基盤の進歩にも先行して追随が行われる面もあります。

弊社が扱っているDynamics 365 Business Central は、上記のメリットのある使い易いERPです。是非、ご検討ください。

 

ERPとは?5分でわかる6つの特長

ERPは、Enterprise Resource Planningの頭文字を並べたものです。直訳すると、企業資源計画となり、どんなものかが良くは分かりません。簡単に言ってしまえば、統合基幹業務システムのパッケージソフトのことです。次のような特長を持っています。

① 基幹業務への利用
企業活動におけるあらゆる基本的な取引の業務処理に利用できるパッケージソフトです。

② 業務の統合性
企業活動で必要なあらゆる業務に利用できるように業務システムが統合されたものです。統合されていることにより、業務ごとに異なるパッケージソフトを使用するのではなく、1つのパッケージソフトであらゆる業務に利用が可能なのです。
・業務間での自動連携
また、この統合性により業務間で情報が自動連携されるため、業務パッケージ利用の場合のようなシステム間でデータ・インタフェースを用意したり、データの再入力をする非効率な業務を行う必要はありません。しかもリアルタイムでの連携が実現できるのです。
・マスタの一元化
さらにマスタも一元管理されるため各業務システムにマスタデータを保持して、それぞれを維持管理するようなマスタデータの重複や2重作業も無くなります。

③ 計画から利用可能
Planningという言葉が入っているように、単に取引の実績を処理するだけではなく計画段階から利用できます。
販売計画、購買計画や生産計画など各業務における計画の策定から、あるいは予算の策定からシステム利用が可能であり、これら計画と実績との比較を行って、問題点の発見やそれによる対策が打てるような業務サポートまでも利用が可能なのです。

④ 統制機能の強化
ERPでは内部統制の強化を図るための機能が盛り込まれており、一度取引を確定したものは修正ができない仕組みになっています。修正する場合は赤・黒処理が必要になります。また、取引実績のログを監査証跡として記録するなどの機能を保有しています。

⑤ 柔軟性と拡張性
ERPでは、パラメータと呼ばれるパッケージソフトの処理機能を決めるシステム用のマスタにより管理されており、事業の処理方式や処理基準が変更した際に、このパラメータを変更することでパッケージシステムの機能や動きを変更することが容易にでき、柔軟に事業環境の変化に対応ができます。
また、パッケージシステムの標準機能が業務運用にどうしても合わない場合に必要となる開発に対して、開発のためのツールやプラットフォームが提供されるため、業務機能の追加拡張も容易に実現できま

⑥ インフラの技術進歩への追随

SaaS型ERPのメリット(3)―バージョンアップの影響を受けない

SaaS版ERPのメリットについてさらに考えてみましょう。クラウドのメリット、パブリッククラウドのメリットがありますが、さらにSaaSならではのメリットを考えてみましょう。

SaaS版ではパッケージソフトはすべてのユーザーに共通で、それらが使われるのですが、各ユーザー企業で個別にアドオン開発した機能はその企業でのみ使われるように個別管理はされています。
そして、パッケージソフトのバージョンアップは提供ベンダーにより実施されます。そこでERP導入をお考えの企業からは、提供ベンダーによりバージョンアップがされてシステムに不具合や異なる処理になってしまうのではないかとの心配事を問われることが多くあります。
パッケージソフトの標準機能部分は上位互換であるので、アドオン開発機能部分が問題になるのですが、アドオン開発についてはバージョンアップにより上書きがされない領域に、影響を受けない一定の規約に則って開発を行うという制約にしたがって開発することで、バージョンアップで影響を受けることは無くなります。

SaaS版になったことで機能制約があるのではなく、むしろバージョンアップに影響されないシステム導入が可能になったと言えるわけです。
そうすると、SaaS版のERP採用では長年のシステム運用において、過去に大きな問題になっていたバージョンアップ問題が解消され、安心して継続利用ができるという重要なメリットが加わったことになります。
今後はERP導入検討の際には、SaaS版ERPを第一優先で検討されることをお薦めいたします。Dynamics 365 Business Centralには、SaaS版がありますのでお勧めです。

もっとも、バージョンアップの際には、事前に機能検証は不要ということではなく、一応機能検証は実施しておくべきと考えます。