ERPは、いわゆる業務パッケージと何が違うのでしょうか。業務パッケージと比べたERPのメリットについて考えてみましょう。それによりERPへの理解は深まると思います。
① 対象業務の広さ
まずは、パッケージが対象とする業務範囲の広さです。多くの企業で共通に必要となる業務、つまり企業のあらゆる業務を1つのパッケージでまかなえるのがERPのメリットといえます。
業務パッケージでは、販売管理パッケージ、購買管理パッケージ、会計管理パッケージなど、業務ごとのパッケージを組み合わせることが必要です。複数のパッケージを維持管理することが必要ですが、ERPでは1つのパッケージの管理で済みます。
② 業務間での自動連携
業務範囲が広いことにも依存しますが、業務間で情報が自動連携されるため、業務パッケージ利用の場合のようなシステム間でデータ・インタフェースを用意する必要はありません。それにリアルタイムでの連携が実現できるのです。
③ マスタの一元管理
これも業務範囲が広いことにも依存しますが、基本マスタは一元管理され、業務で共通となり共有されます。業務パッケージの組合せの場合のようなマスタの更新を複数のマスタに行うというようなことも不要です。
④ グローバル性
多言語、多通貨対応、IFRS対応といったグローバルでの利用性、さらには、各国の法制度や商習慣への対応など、複数の国で同じERPを利用することも可能です。
⑤ 拡張性
システムの機能を決めるシステム用のマスタともいえるパラメータが多く用意されており、その設定で企業ごとに異なる運用に合わせることができます。
また、標準で用意されている機能で十分でない場合に、追加開発を行って補うことが比較的に容易に行えます。
インフラ基盤の進歩にも先行して追随が行われる面もあります。
弊社が扱っているDynamics 365 Business Central は、上記のメリットのある使い易いERPです。是非、ご検討ください。