Dynamics 365 Business Centralの優れた機能(1)内示機能

Dynamics 365 Business Central (以降、D365BCと略す)は中堅・中小企業向けのERPでありながら大企業向けERPよりも優れた機能が備わっています。そのようなD365BCの優れた機能をいくつか紹介していきます。

まず、製造業の業務では多くの企業運営で求められる「内示受注」や「内示発注」の機能です。大企業向けERPでもこれら業務にフィットする機能が無いものが意外にも見受けられます。それらのERPでは、項目を追加して内示と確定の区分項目を設けて実現対応しています。

では、D365BCではどのような機能が対応する機能でしょうか。

内示受注に対応する「総括販売注文」、内示発注に対応する「総括購買発注」という機能があります。

たとえば、得意先Aから品目Bの100個の内示受注があった場合、「総括販売注文」でこの内容を登録します。

その後、その内の30個について受注が確定した際に、総括販売注文から30個を指定して確定受注である「販売注文」データを自動生成することができます。以下に画面例(内示受注から確定受注を自動生成)を掲載します。

そして、元の総括販売注文データでは残り70個について、まだ内示受注の状態で残りますので、さらに追加で確定受注があった場合に、同様に販売注文のデータを自動生成することができます。

内示発注についても「総括購買注文」で同様に運用できます。

「総括販売注文」や「総括販売注文」のデータからは生成した「販売注文」や「購買注文」のデータや、さらにはそれらの確定データから取引処理された出荷、入荷や請求処理のデータまでも追跡ができます。

ERPの導入をご計画の際は、是非、D365BCをご検討ください。